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宙にある
コンクリートの壁の向こうから、
紙ひこうきが飛んだと思うと
実はそれは小鳥だった。
それがなんという鳥か分からない。
きっと、
紙ひこうきが化けたのだ。
白い体が宙で回り、揺れ、
上昇する。
動いているのは体の意志。
全ては冷たい、
無機質な。
今、ほんの少しの間だけ、
熱をもって動いているものが
また、知らない所で知らないうちに、
冷めてしまう。
翼を2、3度
ぱたぱたとやって
青く乾いた空に鳥の血が
染み出ているのを見た。
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